治療

市販で売ってるテラ・コートリルってニキビに効果あるの?現役医師が解説!

こんにちは、ひろきです。

 

今回は有名なテラ・コートリルについて、ニキビに対する効果や副作用とその使い方を、医師の視点から紹介しようと思います。

 

SNS上でもテラ・コートリルが効いたとか、効かないとか、塗るのをやめたらニキビができ始めたとか、いろんなことが言われています。

ニキビに関しては、憶測やデマみたいなものがあったり、いろんな情報が飛び交っていて、調べれば調べるほどわけがわからなくなってきます。

テラ・コートリルに使われている有効成分

まずテラ・コートリルって何なのかみていきましょう。

テラ・コートリルはジョンソン・アンド・ジョンソンから販売されている、指定第2類医薬品です。

市販で購入することができますし、Amazonで購入することもできます。

有効成分について、添付文書をみてみると、オキシテトラサイクリン塩酸塩とヒドロコルチゾンが使われています。

テラ・コートリル軟膏1gには、

オキシテトラサイクリン塩酸塩 30mg
ヒドロコルチゾン 10mg

が使われています。

オキシテトラサイクリン塩酸塩

カタカナばっかりでどんな成分かさっぱりわからないかもしれませんが、テトラサイクリンというのは抗生剤です。

テトラサイクリン系は細菌の代謝を邪魔して、増殖しにくくします。
細菌の数が急速に増えなければ、私たちの免疫細胞が一網打尽にしてくれます。

皮膚の感染症に、昔から使われてきた塗り薬の中には、このテトラサイクリンが使われているものがあります。

飲み薬は副作用がいろいろありますが、塗り薬であればアレルギーに注意する程度で、使いやすい薬になっています。

ヒドロコルチゾン

ヒドロコルチゾンはステロイドです。

ステロイドって名前だけで、強力で副作用が激しい薬だと思っている人が多いと思いますが、ステロイドは強さと用法、容量を守って使えば副作用は気にするものではありません。

ステロイドには強さのランク付けがあって、どうして強さに違いがあるかというと、肌への吸収のされやすさが身体の部位によって違うからです。

 

顔の皮膚と身体の皮膚は厚みが違っていて、基本的に顔はうすく、身体は厚くなっています。とくに手のひらや足の裏などはかなり厚くなっています。

なので皮膚厚いところでは強い作用のステロイドの塗り薬を使い、皮膚の薄いところでは弱い作用のステロイドを使います。

 

顔や首は皮膚の薄いところの代表なので、ステロイドの強さは、ミディアム以下を使います。

 

テラ・コートリルに含まれるヒドロコルチゾンはミディアムのステロイドなので、ちゃんと用法用量を守って使えば、副作用を心配しなくても大丈夫です。

それから、

「ステロイドを使ったから、色素沈着が起きた!!」

っていう人がいるんですが、たいては炎症が起こった後の色素沈着で、ステロイドと関係ない場合がほとんどです。

1群:ストロンゲスト
薬剤例)デルモベート®など

2群:ベリーストロング
薬剤例)アンテベート®、マイザー®など

3群:ストロング
薬剤例)リンデロンV®など

4群:ミディアム
薬剤例)ケナコルトA®、ロコイド®(ヒドロコルチゾン)など

5群:ウィーク
薬剤例)プレドニゾロン®など

テラ・コートリルのコンセプトってたぶんこんな感じ

有効成分からテラ・コートリルの薬のコンセプトが見えてきます。

感染症の原因になっている細菌をテトラサイクリン系の抗生剤で、増殖スピードを遅くし、ステロイドを使って免疫が過剰に反応するのを抑えて、細菌を排除するといった感じですかね。

ステロイドはむしろ、炎症が起こって赤くなっているのを抑えるという意味合いが強いと思います。

テラ・コートリルはニキビ治療の救世主なのか?【私の考え】

テラ・コートリル

ネット上で人気のあるテラ・コートリルですが、残念ながら、ニキビ治療の救世主ではないと私は思います。

 

確かに、テラ・コートリルをニキビに使って良くなったっていう口コミは、かなり目を引きます。

 

だけど、ニキビが良くならない、むしろ悪くなったという口コミも隠れてはいますがあります。

どーしてもテラ・コートリルにこだわりがあるのであれば、2,3日使ってもいいかなーと思いますが、1週間以上使ってはいけません。

 

ジョンソン・アンド・ジョンソンのホームページをみてみると5、6日使って改善がなければ、医師の診察を受けるように書いてあります。

 

ステロイドの塗り薬って、炎症を抑える力がめちゃくちゃあるんですよ。

皮膚の赤みとかすぐに消えてしまいます。

だけど、それは根本的な解決にはなってなくて、その場しのぎの治療です。

ステロイドを長く大量に使っていると副作用のリスクが高まる

・ニキビが治らない、治りにくい、新たにできる
・多毛
・皮膚がうすくなる

 

そもそも抗生剤とステロイドが配合されている塗り薬が、ステロイドだけの塗り薬より優れているという科学的な根拠はありません。

さらに抗生剤を使っているので、それによるアレルギーのリスクもあります。

 

テラ・コートリルより、効果があることが証明されている塗り薬があるので、私だったら皮膚科を受診することを考えます。

 

 

さらに、医師が行うスタンダードな治療として、ニキビ治療のガイドラインというのがあります。

その中でこういう記述があります。

ステロイド外用が,痤瘡に有用とする根拠はない.ステロイド外用薬は,一時的に炎症を止める効果が期待されるが,ステロイド外用薬が痤瘡を誘発することはよく知られており,長期間のステロイド外用は,その他の副作用の点から明らかに好ましくない.短期間の使用の可否についても十分なエビデンスの確立までは推奨できない.

出典:尋常性痤瘡治療ガイドライン2017より

 

 

ステロイドにどうしても頼らなければ、ニキビ治療ができないわけではないので、無理してステロイドを使わなくてもいいかなと思います。

・ニキビケアとしてステロイドの塗り薬を使うことは、医学的にはすすめられていない。

 

・だけど、友達や有名Youtuberとかが使っていて、自分もどうしても使ってみたい!というときは、3,4日程度だけニキビの部分にのみ使ってみるのはいいかもしれない。

まとめ

テラ・コートリルはほんと有名で、

これはなくてはならない塗り薬だーー!!

って言っている人もいますが、個人的にはあんまりオススメはしません。

 

必要以上にステロイドの塗り薬を恐れる必要はないんですが、ニキビ治療に関して言えば、ステロイドの塗り薬はオススメできません。

 

それでも、どーしても私もテラ・コートリルを使ってみたいということであれば、用量を守って、3,4日程度に抑えましょう。

テラ・コートリルの素晴らしさだけが、一人歩きをしているような印象を受けたので今回、記事にしてみました。

それではこの辺でー


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私の中学生、高校生時代の悩みといえばニキビや肌荒れでした。

繰り返しニキビができるので、
人に会うのが辛かったり、
自己否定におちいったりしていました。

「あーあ、ニキビなくなんないかな」
っていつも思ってました。

その当時、
まったくニキビケアをやってなかったわけではなくて、
むしろ、やりすぎってくらいでした。

そんな私が今では、
「肌キレイですね」って言ってもらえるようになりました。

この経験から、
ニキビに悩んでいる多くの人の力になりたいと思っています。

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