治療

皮膚科でのニキビ治療ってどんなの?ってとき現役医師がニキビ治療薬について紹介します!

こんにちは、ひろきです。

今回は、皮膚科でのニキビ治療ってどんな薬が処方されるの?とか、いくらぐらい治療代がかかるの?とか、皮膚科でニキビ治療をするときの疑問について紹介したいと思います。

私が医師として働いていることから、よりリアルなニキビ治療についてお話できるかなと思います。

ニキビ治療で皮膚科に行くべきかどうか悩んでいる人もいるかもしれません。

実は2008年から日本でも、科学的にニキビの治療効果が期待できる画期的なニキビ治療薬が使えるようになりました。

ネット上にはいろんな情報があって、ニキビ治療薬を使うことにためらいがあるかもしれませんが、副作用の出にくい塗り方をすることで、肌トラブルを減らせるかもしれません。

この記事ではオススメのニキビ治療薬の使い方についても紹介しています。

本当は皮膚科クリニックで指導してもらいたいところですが、なかなかそこまで手が回らないというクリニックも少なくありません。

ニキビ治療薬の塗り方なんて、ネット上にもなかなかない知識なので、きっと役に立ちますよ。

ひろき
ひろき
個人的にはニキビケアの基本は正しい洗顔からって考えているんだけど、ニキビがヒドくて自分じゃどうしようもないとか、できるだけ効果的にニキビ跡を残さないように治療したいってときに皮膚科受診を考えると思う。

だけど、ニキビ治療薬って副作用がきついって聞いたことあるし、、、どうなんだろうってときに読んでほしい。

皮膚科でのニキビ治療の流れ

皮膚科でのニキビ治療は塗り薬や飲み薬は医療保険が使えます。

気になる費用ですが、だいたい1ヶ月で3000円(診察料+薬代)くらいで、短くとも数ヶ月間は受診することになります。

後で紹介しますが、アダパレンや過酸化ベンゾイルと言ったニキビ治療薬はニキビができる初期段階から治療することができます。

要するに、ニキビをできにくくすることができるんです。

なので、できれば長めに受診することをオススメします。

確かに何ヶ月も病院に行くのって面倒くさいかもしれません。

だけど、

「めっちゃ肌きれいだね。なんかしてるの?」

なんて聞かれたら、モチベーション爆上げです。

皮膚科では基本的に塗り薬を処方してもらって、薬が合うかどうかみてもらうことになります。

ニキビがひどいときは、注射や内服薬など病院でしかできない治療を行うこともあります。

ここはしっかり下調べをしてほしいところですが、やっぱり皮膚科医といってもニキビ治療を一生懸命やってくださる先生もいれば、残念ながらそうでない先生もおられます。

ニキビ治療を一生懸命されていて、治療内容に詳しい先生であれば、ニキビケアのアドバイスや治療薬の塗り方とかアドバイスもらえるでしょう。

なかなかそういう先生に出会えないというときは、この記事が強い味方になってくれます。

皮膚科でニキビ治療に使われる塗り薬について

ニキビ治療の基本は塗り薬です。

早い段階から、ニキビがどれだけ重症かに合わせて塗り薬が推奨されていて
次に紹介する塗り薬が一般的に使われています。

・抗菌剤の塗り薬
薬剤耐性菌、すなわち薬の効かない菌が増えていることが世界的に問題になっています。
それでも用法用量を守って正しく使えばいいですが、それよりもいい塗り薬が出ているため、積極的には使いづらくなっていいます。

・過酸化ベンゾイル(商品名:ベピオ®ゲル)

・アダパレン(商品名:ディフェリン®ゲル)

・商品名:デュアック®
抗菌剤と過酸化ベンゾイルを一緒にした塗り薬。
菌を殺しまくる

・商品名:エピデュオ®
過酸化ベンゾイルとアダパレンを一緒にした塗り薬

 

10年位までだと、抗菌薬(菌を殺す、増えないようにする)塗り薬が一般的だったんですが、

2008年にアダパレンが出てから、ニキビ治療が劇的に変わりましたね。
最初にあげたシオノギ製薬のCMも2009年だったので、ちょうどこのあたりが重要な年だと思います。

ベピオゲル®(過酸化ベンゾイル:BPO)

出典:マルホ株式会社

次に紹介するアダパレンに遅れて日本でも使えるようになった塗り薬で
メインの作用は抗菌作用です。つまり菌を殺してくれます。

それだったら、抗菌剤の塗り薬と一緒じゃないかと思われるかもしれませんが、抗菌剤の塗り薬は細菌のある特定の部分に作用するのに対して、ベピオゲル®は細菌のあらゆる部分を破壊します。

そのため、肌へのダメージも言われています。
30から40%の患者に皮膚の刺激症状を引き起こすことが報告されています。

たいていは、保湿剤を使うことで乗り越えられるのですが、2%程度の患者にアレルギー性接触皮膚炎を生じることが報告されていて、その場合は速やかに中止する必要があります。

炎症の起こっているニキビの数を半分にするのに、約1ヶ月と言われています。

ディフェリンゲル®(アダパレン)

出典:マルホ株式会社

この薬が日本で使えるようになって多くのニキビで苦しんでいる人を救いました。

この薬は異常な角質を正常にすることで、毛穴の詰まりをとってくれます。
毛穴の詰まりをとることで、ニキビができにくくなるというわけですね。
毛穴の詰まった状態を面ぽうといいますが、その数を半分にするのに1ヶ月と言われます。

炎症が起こっているときは、効果を実感できるまで2,3ヶ月ほどかかるので、辛抱強く使ってくださいね。

塗り薬なので、心配ないとも言われますが、妊娠あるいは授乳中の女性には胎児への影響があるのでは?ということで処方してはいけないことになっています。

エピデュオ配合ゲル(上2つが配合されているもの)

出典:マルホ株式会社

アダパレンと過酸化ベンゾイルを併用して使うと効果が高まることがわかっているので
両者をあわせた塗り薬が作られています。
効果は同じで、毛穴の詰まりをとる作用と、細菌を殺す作用があります。

お互いの弱点を補ったような塗り薬ですが、肌に刺激のある薬を2つ合わせているので、より強い皮膚の刺激症状が起こりえます。

なのでまず、過酸化ベンゾイルとアダパレンをそれぞれ試して、問題がなければ処方されます。

デュアック®

出典:株式会社ポーラファルマ

最も速やかに炎症性のニキビを治すことができる。

抗菌剤の塗り薬と過酸化ベンゾイルを合わせた薬で、細菌を殺しまくりますが、長く使っていると細菌に期間なくなるのではないかという問題があります。

毛穴の詰まりを改善する力は弱めです。

皮膚科でもらう塗り薬の注意点

ここがちょー重要です!!

ニキビ治療に使われる塗り薬は、刺激とアレルギーによる副作用が起こりやすいです。

アダパレンは軽微なものも含めると、使用者の約8割に副作用が、過酸化ベンゾイルは12週間の使用で約4割に副作用が見られると報告されます。

そこで自分でやめてしまうんですが、だいたい1ヶ月で副作用は落ち着きます。
なので使い続けることが重要になります。

ただし、過酸化ベンゾイルは約2%くらいにアレルギー反応が見られることがあるので、そのときはすぐに中止する必要があります。

どんな副作用がでるの?

・刺激症状
刺激症状は問題ありません!
塗り薬の使い方を間違えなければ、使い続けることで1ヶ月くらいで収まります。

紅斑(赤い斑点)
乾燥
落屑(乾燥でかさかさになってパラパラ皮膚が落ちる、フケみたいなの)、
刺すような痛み
灼熱感

・アレルギー反応(アレルギー性接触皮膚炎)
これが出るとやっかいです!!
強さの程度はあれ、顔全体に症状が出ます。
顔がかゆい、顔全体が腫れる、目が開かないほど腫れているといった症状があります。

この場合はすぐに中止して、処方した医師に相談しましょう。

副作用を出さない、効果的な使い方とは?

アダパレンや過酸化ベンゾイルを使い始めるときは、副作用を出さない使い方が重要です。

通常は使い始めて、1から2週間は次のような使い方をしましょう。

 

1.1回で塗る量をだんだん増やす
基本的に1回で塗る量は、チューブから出して、指の第一関節(1FTU)までとされていますが、いきなりこの量を使うと刺激が強すぎます。

なので1/8FTU→1/4FTU→1/2FTUとだんだんと増やしていきます。

塗ってみて数日大丈夫だなってなったら、次の段階にいきます。

 

2.塗る範囲をだんだん広げる
基本的には、目の周り、口の周りをさけて、顔全体とされていますが、ニキビのあるところに集中的に塗っていったらいいと思います。

これも塗ってみて数日大丈夫だなってなったら、だんだん広げていきます。

 

3.塗る時間をだんだん増やす
基本的には、夜塗って朝に洗い流すのですが、最初は短い時間から慣らしていきます。

最初は、夕方、夜に帰宅したら15分から始めましょう。
刺激が強ければ10分でもいいです。

時間がきたら洗い流して、保湿します。

副作用が問題ない程度であれば、5分づつ伸ばしていきます。

1時間を超えたら朝まで塗れる状態と判断できます。

 

4.保湿剤を使う
乾燥する時期や、必要であればノンコメドジェニックな保湿剤を使います。

 

5.塗る回数を減らしてみる
基本的に毎日塗りますが、刺激が強いときは、1日空けるとか、塗る場所を変えるといいでしょう。

漢方薬

塗り薬と漢方薬を組み合わせることで、治療をスムーズにすすめることができます。

漢方薬は効くときは抜群に効くんですが、その人に合っていないと、なんかいまいちってなります。

ニキビには十味敗毒湯を処方とパターン認識されている医師もいて、

漢方を処方してもらったけど効かない!!
漢方なんて使えない!!
っていう話もよくあります。

漢方薬の処方は、ちゃんと勉強した先生じゃないと使いこなすのが難しいわけで、漢方薬に本気で頼りたいと思っているならば、漢方のトレーニングを受けた皮膚科を探す必要があります。

私だったら、病院のホームページとかで漢方専門医みたいなのを持っておられる先生のところに行きます。

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皮膚科でのニキビ治療のその前に、、、

皮膚科でのニキビ治療について紹介したんですが、その前に

 

患者の悩んでいることをちゃんと聞いてくれる医師を受診しましょう!

 

症状を入力して、必要な薬が出てくるのであれば機械でも出来きます。

しかし医師の仕事は、それだけでは全然足りません!!

医師はニキビで困っている患者さんの悩みをしっかり聞いて、一緒に治療していきましょうというスタンスが必要だと思います。

そういったことをすっ飛ばして
はい、薬出しときますね。

という医師であれば、別の病院に行くことをおすすめします。

まあ、そんな医師ってめったにいないと思うんですが、

ニキビで皮膚科受診?
とか思っている医師も、ごくごくわずかですが、まったくゼロではないので、

そういった医師に出会ってしまったときは、その医師にこだわらなくていいと思います。

ニキビができる理由を簡単に説明します

治療について紹介したんですが、実際にニキビがどうしてできるのかも知っておきましょう。

この図のように、毛穴は通常は開いています。
毛の周りを毛包という空間があります。

皮脂がここに分泌され、毛穴を通って、角層の表面をおおうことで、肌の乾燥を防ぐことで細菌の侵入などから守っています。

しかし、この毛穴に角質や、ホコリ等が詰まると、皮脂が外に出ることが出来ずに毛包にたまります。

この状態を「面ぽう」と呼んでいます。
または「コメド」というやつです。
毛穴にフタがされて、毛包に皮脂がたまっている状態です。

このたまった皮脂は細菌の大好物なので、細菌が大繁殖します。
すると、炎症が起こって、赤くて痛みのある、いわゆる赤ニキビになります。

これが簡単ですが、ニキビの発生メカニズムです。

皮膚科で処方される薬は、この過程のどこかに作用します。

ニキビの重症度

この章ではニキビの重症度を見てきます。

この分類は日本皮膚科学会が採用しているもので、以下のようになっています。

・軽症(Mild):片顔に炎症性皮疹(赤ニキビ)が5個以下

・中等症(Moderate):片顔に赤ニキビが6個以上20個以下

・重症(Severe):片顔に赤ニキビが21個以上50個以下

・最重症(Very severe):片顔に赤ニキビが51個以上

 

顔半分に炎症を起こしているニキビがいくつかで分けています。

思い返せば、中学生や高校生時代に最重症の同級生がいましたね。
ここまでくると、使える手段を全部使っても、きれいサッパリとはいかないですね。

他人が見ても気にならない程度には治すことができるとは思いますが、かなり本気で取り組まないといけないので、本人もきついと思いますね。

出典:Hayashi N et al, Establishment of grading criteria for acne severity. J Dermatol 35:255-260, 2008

もうムリ、何にも効かないってときでも、自費診療でなんとかしたい

生活習慣を整えて、塗り薬もちゃんと塗ってるのに治らないというときは、自費診療になりますが、ケミカルピーリングやレーザー治療というのもあります。

はっきりとした科学的根拠はありませんが、効く人にはしっかり聞いているので、相談してみる価値はあります。

まあ、それでも
塗り薬が効かないっていいながら、塗る量が全然足らないとか、よくあることなので、自分のしている治療の見直しをまずはやったらいいと思いますね。

私のブログではそのあたりについてわかりやすく書いているので、読み込んでニキビ治療の考え方をトレースしてもらえたらと思います。

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まとめ

今は非常に良い塗り薬が出ていてニキビ予防もできるようになりました。

 

しかし、薬による肌トラブルも報告されていて
不安に思う方も多いと思います。

まずはこの記事で紹介した塗り薬の塗り方を、続けてみてください。

 

皮膚科に行けばすべて解決するというわけではないと思いますが

少しづつスベスベ肌になっていきましょう!
最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

▼私はニキビ治療の基本は洗顔による予防だと考えています。

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私の中学生、高校生時代の悩みといえばニキビや肌荒れでした。

繰り返しニキビができるので、
人に会うのが辛かったり、
自己否定におちいったりしていました。

「あーあ、ニキビなくなんないかな」
っていつも思ってました。

その当時、
まったくニキビケアをやってなかったわけではなくて、
むしろ、やりすぎってくらいでした。

そんな私が今では、
「肌キレイですね」って言ってもらえるようになりました。

この経験から、
ニキビに悩んでいる多くの人の力になりたいと思っています。

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